分子動力学シミュレーション

山新一,佐藤明,朝倉書店,1997


分子動力学を勉強する必要が出てきたので,
購入しました.


私は書籍をはじめ買い物をする際は
必ずネットで情報収集し
徹底的に比較しなければ気がすまない性質です.
今回もAmazonなどのサイトで本を分子動力学関係の本を
探してみましたが,
初心者向けに強く推奨されている本に出会うことが出来なかったので
自ら大型書店に出向いて良さそうなのを探しました.


本書は約150ページの中に
分子動力学の基本概念,アルゴリズム,シミュレーション技法,適用例
などがコンパクトに収まっています.
また,数式も省略せずに書いてあるのも,
独学の助けになって大変ありがたいです.


まだ読破はしていませんが,
初心者が用いる最初の1冊には
適しているのではないでしょうか.


それにしても,分子動力学というのは
複雑な系に対する運動方程式をどう解くかという分野であり,
基本となっている法則は
高校物理の力学で一番最初に習う
運動方程式だけなんですよね.
あのような単純な式でタンパク質のダイナミクスなどの
複雑な現象もシミュレーションできることに
感動すら覚えます.